“銃・病原菌・鉄”と、“鶏と蛇と豚”。

令和元年は、多くの名盤が発表された年だった。 そして私の今年の視聴回数ベスト3 はどれも 5月に発表されている。 ドレスコーズ『ジャズ』椎名林檎『三毒史』EGO-WRAPPIN' 『Dream Baby Dream』 令和を迎えた日の渋谷の街 。 『ジャズ』と『三毒史』。 3文…

時空を超えて“チルってる”。

『ジャズ 』4曲目 “チルってる” の元ネタは、ファイン・ヤング・カニバルズの “JONNY COME HOME” という曲だ。 去年9月の磔磔ライブの前日に収録した京都のラジオでも、しまはこの元ネタ曲を聴かせてくれた。 しまは割と元ネタを公言するタイプで、そのおか…

Bon Voyage のなぞ。

『ジャズ 』10曲目の “Bon Voyage” を聴くと、 私はあの夏を思い出す。 ********************* “Bon Voyage” は、 今年の春に放送された、しまも出演した時代劇ドラマ『やじ×きた元祖・東海道中膝栗毛』の主題歌(やじ×きたVer.)で、…

そうさ、ぼくはゴースト。

今週は、『Hippies E.P.』をよく聴いた。 http://m/jp/album/hippies-e-p/915669550 madorigirl.hatenablog.com ↑ 先週書いた東京国立博物館。 あの日、正門横のロビーで、 集会中のゴーストたちに遭遇した。 ゴースト集会の様子。 ゴーストたち「そうさ、ぼ…

ドレスコーズと好きな建築。

6年前の8月14日に発表された ドレスコーズ の2nd シングル『トートロジー』。 そして5年前の今日はたしか、日比谷野音で オリジナル・ドレスコーズ 最後のワンマン公演が開催された日だ。 開演前に流れていたマイルスも、 あの日演奏された『トートロジー』…

サンドウィッチとバンドビッチと私。

これは、『ジャズ』7曲目 “もろびとほろびて” のレビューと、『PARTY TOUR』の旅の思い出です。 2月。 ィヨコハマのとある喫茶店で、 ツナトーストを注文した。 しばらくして、来たツナトーストはこれだった。 これは… サンドウィッチではないのだろうか。 …

世界の終わりと、その向こう側へ。

今日、ィヨコハマで世界は終わった。 つまり、『THE END OF THE WORLD PARTY TOUR』が今夜、ィヨコハマ BAY HALL で幕を閉じた。 世界の終末をむかえて今、新幹線の中でこれを書いています。 1ヶ月におよぶドレスコーズA.K.A.の旅と、『ジャズ』全曲レビュー…

正しい街とジャズとコーヒー。

今年も正しい街を訪れた。 椎名林檎ではなく、ドレスコーズのツアーのためだ。 最近のドレスコーズのツアーで私は、必ず正しい街を訪れるようにしている。理由はふたつある。 ここ3年間、福岡のBEAT STATION という高架下のライブハウスでの公演がツアー中日…

ロックンロール前夜、関西クラブシーンの記憶。

これは私が志磨遼平と出会う前の関西クラブシーンの記憶、 或いは『ジャズ』9曲目 “プロメテウスのばか” のレビューです。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ あの夜、あの頃の関西クラブシーンで活躍していたあのバンドと出会わなければ、 私は毛皮のマリーズとも出会え…

令和元年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅵ「ニューエラ」。

※令和元年元日(2019年5月1日)に発表されたドレスコーズ『ジャズ』2曲目 “ニューエラ” のレビューです。 02.ニューエラ ‎ドレスコーズの"ニューエラ"をApple Musicで まずはじめに、 この曲の展開や壮大さは、完全にポップスやロックンロールの範疇を逸脱し…

人類滅亡のプロローグ

『ジャズ』がリリースされて1ヶ月たった。 毛皮のマリーズにしてもドレスコーズにしても、志磨遼平という人が作る音楽は、作品が発表されるたびに毎回、 「やっぱり今回のアルバムがいちばん好き♡しま最高♡♡♡」(←20代の私。) とか思ってたし、 しまの音楽…

私のィヨコハマ物語 第4話『思い出のスター・ダスト』

ィヨコハマといえば… ニューグランドホテル。 www.youtube.com そして…… Bar Star Dust はじめてスターダストを訪れたのは、 TRIBECKER 初ワンマンの夜のこと。 スターダストのことは、イタツイ(Bar 涙のイタリアンツイスト)で、たしかジュンくんに、 「米…

内田裕也さんとの(一方的な)思い出。

内田裕也さんとは3度、お会いしたことがある。 お見かけした。とも言う。 最後にお見かけしたのは、5年前。2014年3月6日。 ローリング・ストーンズの「14 ON FIRE 」TOUR の日本公演最終日、東京ドームで私ははじめてローリング・ストーンズを観た。 60's の…

私のィヨコハマ物語 第3話『ニューグランドホテル(前編)』

ィヨコハマといえば… ニューグランドホテル。 www.youtube.com ホテルニューグランド(正式名称)。 はじめてニューグランドホテルに宿泊したのは、 10年前の今日。 2009年2月15日。 なぜ、ィヨコハマを訪れたかというと、 TRIBECKER 初のワンマンライブが開…

私のィヨコハマ物語 第2話『ダンデライオン』

好きな曲と同じ名前だからずっと行ってみたかった サンフランシスコ発祥のチョコレートのお店。 ダンデライオン・チョコレート。 その日本第1号店、 ファクトリー&カフェ 蔵前(東京都台東区)。 Dandelion Chocolate 公式サイト (… ィヨコハマ物語ちゃうん…

私のィヨコハマ物語 第1話

先週末、ちょうど1年ぶりにィヨコハマを訪れた。 (↑ 知らない外国人旅行者とかもめたち。) 今回の旅の目的はこの舞台。 サルトルの『出口なし』。 ちょうど1年前、同じ劇場に観に来たのは、この音楽劇だった。 ベルトルト・ブレヒト(戯曲)とクルト・ヴァ…

さよなら2018年。

今年も残すところあと1日と少しですね。 ど年末が誕生日のわたしは、今日3〇歳になりました。 誕生日の朝は、フレンチトーストを作って食べました。 あらかじめ6等分にカットした食パンを、たまご2個を牛乳に溶かした液体に充分ひたし、バタをひいたフラ…

ぼくだけの Mary Lou

このツアーがはじまる少しまえ、家で飼っていたシャム猫が逝った。 彼女がやってきたのは、わたしがまだ学生だった頃の七夕の日。 大学から帰ると、家に仔猫がいた。 猫アレルギーの娘(わたし)がいて、当時我が家では小鳥も飼っていたのに、突然猫を飼うこ…

『2018年宇宙の旅』(ドレスコーズ×前野健太<ざくろ>ツアーファイナル@味園ユニバース・レポート)

超大型の台風24号が接近する土曜日の大阪千日前。 昭和な歓楽街を歩きすすむとあらわれる 朱色の大きなビル。 まだ明るい時間なのに、キャバレーの入り口からはすでに長い列が伸びていて、この辺り人たちも観光客らしき外国人たちもみんな、行列に目をやりな…

味園ビルに恋して。

大阪千日前、裏通りの歓楽街にひときわ魅惑のネオンを放つ巨大な建物。 それは、わたしがかつて恋をした「味園ビル」である。 1950年代にキャバレー、ダンスホール、ホテル、宴会場、スナック街を含む、複合レジャービルとしてオープンした味園ビルは、1980…

京都磔磔における室内楽のドレスコーズ

2014年4月1日 『京都磔磔における初期のドレスコーズ』以来の、磔磔でのドレスコーズのライブ。 しかし、4年前とはしま以外全くメンバーがちがう。 今日は京都在住の音楽家によるバイオリン、チェロ、ギター、ドラムという、はじめて観る編成のドレスコーズ…

ツアー全通のススメ。

結論から言います。 10万円あればドレスコーズ のツアー、全通できます。 ※出発地:大阪の場合。 ※チケ代、ドリンク代は除く。 ※現地での食費移動費おみやげ代ロッカー代なども除く。 ※遠征費(宿泊費+旅費)のみ。 出張の場合、会社に請求できるお金と考え…

はじめに。

もう10年以上追いかけているバンドマンがいる。 彼のバンドの名は、ドレスコーズ 。 デビューから、今日でちょうど7年目をむかえた。 ドレスコーズ は、彼が2度目のメジャーデビューをはたしたバンドである。 4年前の夏、フロントマン・志磨遼平ひとりを残し…

カンテGでやっぱチャイとケーキ

梅田行きのキップ買って♪ 梅田に着いてから歩いて徒歩15分ぐらいのところにあるカンテグランデ中津本店。 日本にチャイを広めたらしい、大阪では有名なお店。(中津本店以外にも数店舗ある。) 今日は2017年の営業最終日。 誕生日なので、よく一緒にカンテに…