好きなバンドの全国ツアーが始まった。
このために働いていると言っても過言ではない。
上京してからはじめての、東京発のツアー遠征。
札幌には、前の前の前のツアーから4年ぶりに訪れた。
夕方、新千歳空港に到着。
飛行機を降りた瞬間、服装をまちがえたことに気付く。そうだ、ここは北海道だった。
ホテルにチェックインして、全国旅行支援のクーポンを受け取る。
この「ほっかいどう応援クーポン」は、チェックアウトまでに使用するようにとフロントで説明を受ける。クーポンで帰りに新千歳空港でお土産を買おうとしてたのに。
部屋に荷物を置いてライブ会場に向かう。
終演後ライブハウスを出ると、夜の札幌はさらに冷え込んでいた。今シーズン初の、はいた息が白いを体験。
初日のライブハウス札幌 cube garden は、外にロッカーがあるから、開場前に荷物を預けられるのがよい。でも真冬のライブで上着を預けて開場前に並ぶのは絶対寒いし、風邪をひくのではなかろうか。道民は慣れているのだろうか。真冬じゃなくてよかった。2階席でよかった。
そんなことを考えながら、ジンギスカン屋さんに急ぐ。
4年前友達におしえてもらった、ライブとおなじくらいたのしみにしていたジンギスカン屋さん。
ひとりカウンター席に座り、炭火の鍋があたたまるのを待つ。
4年ぶりだから、ラムとマトンのちがいもすっかり忘れてしまっていて、お店の人に教えてもらいながら、とりあえずラムを注文。
やわらかくておいしいラム。
Mステのあいみょんがしゃべって歌っている間にひと皿ペロリと焼いて食べてしまった。
続いてはマトン。マトンは大人。
ラムよりクセがあるらしい。
でも、お肉が好きな人はマトンおいしいと言うらしい。
クセを気にしながらおそるおそる食べたけど、マトンおいしい!(←肉好き確定。)
ラムもおいしいけど、マトンのほうがコクがあるというか、なんというか、肉々しい。
マトンはあまり焼きすぎないほうがいいというお店の人のアドバイスを守ったので、MステのRADWIMPS が歌っている間に、マトン一皿完食。
ラムのあと、マトン→マトン→羊肉ソーセージ→マトンと、結局閉店時間過ぎてまで居すわり、マトンは3皿もたいらげた。
ここでしかジンギスカンを食べたことがないけれど、お店の人は「うちのマトンはくさくないってみんな言ってくれる。マトンにハマっちゃった?(笑)よかったら他のお店のマトンも食べ比べてね。」と名店の余裕。
マトンに夢中でマトンの写真は撮っていない。
そしてわたしの食べっぷりをほめてくれたとなりの男性客にワインを一杯ごちそうになった。
いつもはコーラやし(しかも瓶のコーラやった❤︎)、ひとりのときは飲まないけど、ジンギスカンに赤ワインもなかなか合うなと思った。大人になった。
ホテルに戻って、(ジンギスカンを食べたから)ちゃんと服にファブリーズ的なのをかけて、大浴場に行った。
全国旅行支援とか海外からの旅行客が戻ってきたからか、脱衣所も内湯も露天風呂も激混み。
細長い露天風呂は、インドの川みたいになってた。
大浴場目当てにこのホテルを予約したけど、客室数に対する大浴場の広さが足りてない気がした。
マスクのできない大浴場で各国のマダムたちがぺちゃくちゃ大声で盛り上がっているのがさすがにちょっと気になってしまい、たのしみにしていたけど、すぐに部屋に戻った。
だってまだ初日。ここで体調を崩すわけにはいかない。
部屋の内装はとてもよかった。
去年オープンしただけあって、メインのインテリアカラーは、ここ数年のトレンドのグレイッシュ系。
スイッチも最近よく使う神保電器の J-WIDE SLIM だった。
部屋に置いてるマグとか、タイガーのグレーのケトルもかわいかった。
札幌2日目(※わたしの2日目。バンドの札幌のライブは1日のみ。)
11時のチェックアウト前に、10時開店の札幌三越でクーポンを使って化粧品を購入。
チェックアウトを済ませて、ホテルから北海道庁の北にある純喫茶「オリンピア」まで歩いて向かった。
道庁の赤レンガの庁舎は、改修工事中で足場がかかってて見られなかったけど、ちょうど紅葉している敷地内を散歩していたら、好きなバンドの “ハーベスト” という曲を聴きたくなった。
純喫茶だけどお料理のメニューもたくさんある純喫茶「オリンピア」。たぶん、どれを食べてもおいしいタイプの喫茶店。でも創業当時からメニューはあまり変わっていないらしい。すごい。
お昼どきだったので、ビーフシチューとパンのセットを注文した。
厚切りのトーストめっちゃおいしい。
東京でひとり暮らしをしている部屋にはトースターがないので、喫茶店か、実家に帰ったときしかトーストを食べる機会がない。
ビーフシチューのお肉もほろほろで、とてもおいしかった。
札幌ではお肉ばかり食べている気がする。
デザートは、ザ・喫茶店なかんじのプリン。
好みのかたさがあるプリン。
カスタードが濃いめで、こちらもとてもおいしかった。
1964年の東京オリンピックの年に生まれた純喫茶「オリンピア」。
インテリアも、地下に降りた店内の入り口から全部、どこをとってもとても素敵だった。
グランドピアノの上に飾られていた「美しい純喫茶の写真集」という本にこの、純喫茶「オリンピア」がいちばん最初に登場する。
全国の美しい純喫茶が掲載された写真集を、思わずその場でポチッてしまう。
この本をこの夢のようなツアーのおともにしよう。ツアーで、この本に載っている純喫茶に何軒か行けたらいいな。
純喫茶「オリンピア」は、通常土日は定休日だけど、11月12日は運良く月に一度の土曜営業日だった。
お会計をしてくれて、「また来てくださいね。」と笑いかけてくれた女性が今の、七代目のオーナーだろうか。
「(ぜったい)また来ます。」と応えてお店を出た。
わたしの好きなバンド、次のツアーも札幌は平日でお願いします。
この旅では、ご当地のパン屋さんで、こしあんパンとクリームパンを買おうと決めている。
札幌では、フォロワーさんに教えてもらったブルクというパン屋さんで、クリームパンとミニこしあんパンを買った。
わたしは、和菓子があまり好きではなくて、粒あんも食べられないのだけど、こしあんだけはとても好きで、最近はじぶん好みのこしあんパンや、こしあんのお菓子をみつけることにハマっている。クリームパンにもあまり興味がなかったけど、とあるパン屋さんのクリームパンがとてもおいしくて、それ以来パン屋さんでクリームパンを見つけたら買って食べ比べている。
おすすめのクリームパン、こしあんパン、こしあんのお菓子があれば、おしえてください。
新千歳空港で、白い恋人、六花亭のバターサンド、ROYCE のポテトにチョコついたやつ、じゃがポックルなどなど… おやつを3ヶ月分くらい買い込んで帰京。
北海道ってどうしてこんなにおいしいものばかりたくさん売っているのだろうか。
これらのおやつはイヤなことがあったときに食べる用。じぶんでじぶんの機嫌をとる方法。
(→仙台編に続く。)