ィヨコハマといえば…
ニューグランドホテル。
そして……
Bar Star Dust
はじめてスターダストを訪れたのは、
TRIBECKER 初ワンマンの夜のこと。
スターダストのことは、イタツイ(Bar 涙のイタリアンツイスト)で、たしかジュンくんに、
「米軍基地の手前にあって、おっきいジュークボックスがあるよ。」
とおしえてもらったんだったと思う。
(イタツイについてはこちらのブログをドウゾ。↓)
TRIBECER の初ワンマンライブと打ち上げが終わり、Dragon Club を出ると、
大通りに出て、タクシーを拾った。
5人だったので、2台ひろうつもりだったけど、
止まったタクシーが、運よくちょうど5人乗りの中型車。
トラックみたいに、運転手の横に2人座るスタイル。
私はモチロン前に乗車。トラックより車高が低い。
夜のィヨコハマをタクシーで10分くらい走ると、暗い埠頭に到着した。
とても静かだ。
少し離れたところに煉瓦造りの倉庫が立ち並んでいるが、月曜の深夜ということもあり、誰もいない。
そこにポツン……とスターダストは、
米軍ノースドッグの手前にたたずんでる。
橋の向こうはアメリカ。
ネオンの看板も、
私を60年代のアメリカにタイムスリップしたような気分にさせる。
もう、とにかく最高なので、
言葉より写真を載せよう。
言葉より側にいて 笑顔より抱きしめて
……とは、私が好きな歌詞の1フレーズ。
TRIBECKERの “ひまわり” 。(作詞:スミトさん)
「100円で3曲聴けるから。」とおしえてもらった
スターダストのおっきなジュークボックス。
誰にもDJの座を譲らず(←若気の至り)、
100円入れて3曲選んで、カウンターでお酒を飲みながら聴いて
……を何度も繰り返す。
何度か繰り返して、気が済んだところで、
私はトイレウォッチャーなので、ほろ酔いでスターダストのトイレをチェック。
私は、中学の修学旅行記全編にわたってトイレについてしか書かなくて、担任とクラスメイトをドン引きさせたぐらいのトイレウォッチャー。
スターダストのトイレは、
すごく古くて寒くて(←ほめてる)、
トレインスポッティングに出てきそうな感じのいいかんじに汚いトイレで(←ほめてる)、
今時、タンクが天井直下についてて、
チェーンを引っ張って水を流すタイプで(←ほめてる)、
もちろん手洗いはこんな寒いのに水しか出ない単水栓で(←ほめてる)、
すごく私の好みだ。
ほろ酔いトイレウォッチャーの私は、
そんな好みのトイレで、
ほろ酔いのため、
冬ボで買ったばかりのフィルムカメラを便器に水没させてしまった。
12月に冬のボーナスで、
じぶんにご褒美に買ったカメラ。
3ヶ月しか一緒に過ごせなかったね。(水没させたから。)
そのカメラで撮った写真を載せたブログ。↓
(リンク2回目)
お酒のせいだ… と、
9年ぐらいずっと悔やんでいた。
でもそれはお酒のせいではなく、
悪いのは私だった。
やっとそれがわかったのは去年のこと。
TOKI◯(←あまり伏字になっていない)の記者会見で、松岡くんがおしえてくれました。
一気に酔いがさめて、トイレから戻った。
こんなときは、永ちゃんになぐさめてほしい。
ジュークボックスで、
その夜3度目の矢沢永吉 “時間よ止まれ” 。
でも、
時間を止めるんじゃなくて、
カメラ水没する前に時間を戻してほしいねん、永ちゃん……(泣)
涙が止まらない…
(“くちづけが止まらない” という名曲も永ちゃんにはあるよ。)
そして、時間も止まらず
スターダスト閉店の午前2時。
マスターに電話でタクシーを呼んでもらう。
さよなら、またねスターダスト。
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タクシーでニューグランドホテルに戻った午前2時半。
他のホテルに泊まるおにーさんおねーさんたちには、ニューグランドホテルの前でおやすみなさいを言って(まだ寝ないけど)、
我々は部屋には戻らず、
真夜中のニューグランドホテルの
本館ロビーを探検。
ビビりながら、外からのネオンと月あかりだけをたよりに
真夜中の本館ロビーを散策して、
気が済んだところでいったん部屋に戻る。
しかし、我々はまだまだ眠るワケがない。
一瞬部屋に戻ったが、そのあとまた、エントランスにとまるタクシーに乗り、ニューグランドホテルを出る。
どうやら、ホンモクというところに行くらしいが、
ホンモクとはなんなのか、私はさっぱりわからぬまま、
タクシーは、真夜中のィヨコハマを走る。
本牧(ホンモク)ってこーいうとこ。(←雑。)↓
タクシーで、まるでアメリカ西海岸のような街並みの(行ったことないけど)広い直線道路を走っていると、
「O.K. スーパー」というスーパーの前でタクシーは止まった。
TRIBECKER のファーストは『O.K. WOMAN』。
車を降りると、これまたアメリカンなダイナーが目の前に……
(写真:Googleより転載)
これはもしかして……
SKA-9 の Chibow さんがオーナーで、
CKB のメンバーもよく来るというウワサの Boogie Cafe(ブギー・カフェ)ではないのか……
あこがれのお店にいきなり連れてこられて、
異国の街並みで、
(となり畳屋さんだけど)
かなり動揺。
夢か現実かわからなくなる。
(↑ねむくなってきた。)
心の準備をする間もなく、おねーさんたちの後をついて行き、
取手がハイセンスな扉をあけると……
(↑ハイセンスな取手。画質…)
そこは、完全に アメリカ🇺🇸。
さんざん遊びすぎてねむくて、
さすがにもう飲めなくて、
ハンバーガーとコーラだったけど、
ここのハンバーガーが、めちゃくちゃ美味しかったのはおぼえている。
さすがアメリカ🇺🇸。
ニューグランドホテルに戻ってきたのが、
午前6時前。
さすがに、もう本当におやすみなさいの時間。
一晩の間にこの部屋から、
何度もおねーさんたちと一緒に出かけて、
いろんなところに行って、また戻ってきて
外国のおっきなマンションに(←豪華なマンションだな)一緒に住んでるみたいな、不思議な気分。
部屋に戻って、窓から眺めたィヨコハマ港は、もうほんのり朝焼けに包まれていた。
おやすみ、私のィヨコハマ。
翌日我々は、
ブギー・カフェでおしえてもらった中華街の景徳鎮にランチに向かう。
とても美味しい麻婆豆腐があると聞いて。
ところが、景徳鎮とは四川料理のお店。
辛い。
“からい” と “つらい” はどっちも「辛い」と書くことについて、日本語にしてはめずらしく、雑な漢字だなあと前々から思っていたが、
そのときばかりは両方の意味を感じて、
妙に納得がいった。
「辛いよ? 辛いけど、美味しいよ?」
と、おねーさんたち。
度を超えた辛さの裏に、
様々な風味が隠れているのはわかる。
山椒とか。(←山椒しかわかっていない。)
出されたごはんを残すことに抵抗がある私は、
生まれてはじめて、外食で完食できなかったことを悔やんでいる。
自分で注文したくせに完食できなかったことを悔やんでいる。
TRIBECER のワンマンではじめて訪れた大好きな街、ィヨコハマ。
あれから10年。
そのあと何度か大好きな街、ィヨコハマを訪れたが、
あれ以来、景徳鎮には近づいていない。
(おしまい。)