これは、『ジャズ』7曲目 “もろびとほろびて” のレビューと、『PARTY TOUR』の旅の思い出です。
2月。
ィヨコハマのとある喫茶店で、
ツナトーストを注文した。
しばらくして、来たツナトーストはこれだった。
これは… サンドウィッチではないのだろうか。
確か注文をしたときに、
お店の人「トマトは入ってても大丈夫ですか?」
と聞かれたので、
私はメニューの “トースト” の欄にあった「ツナ」、
つまり、“トースト”の「ツナ」を頼んだつもりだったが、注文時の私の伝え方が悪かったのかもしれない。
メニューのトースト欄の横に並んでいた “焼きサンドイッチ” の「ツナ」とお店の人が勘違いしたのだろうと思った。
もちろん “焼きサンドイッチ” のツナだったとしても美味しくいただいたし、多少の疑問は残ったが、7月のツアーファイナルのときにもう一度来て、今度は “トースト” のほうの「ツナ」を食べてみよう思いながら、その喫茶店のマッチももらい、満足気に店を出た。
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7月。
『PARTY TOUR』ファイナルの日。
世界が終わる日。
ィヨコハマ BAY HALL に向かう前、
私はまたあの喫茶店を訪れた。
2月と同じ席に座り、注文をとりにきてくれた2月とは違う店員さんに、
私「トーストのツナをください。」
とハッキリ伝えた。
すると、
お店の人「耳は取りますか?」
と聞かれたので、
私の心の声(あぶない。これはまた焼きサンドウィッチと勘違いされる流れだわ。)
と思い、
私「トーストのほうのツナなんですが?」
と聞き返してみたが、
お店の人「はい(にっこり)。トーストのツナですね。耳はどうしますか?」
とまた聞かれ、
私の心の声(トーストやのにめっちゃ耳のこと聞くやん。)
とは思ったが、
私「耳は残してください。」
と伝え、注文が通った。
しかし、今までの人生で喫茶店でトーストを注文して耳を残すかどうか聞かれたことなんてないし、
よっぽど耳をきらうお客が多いお店なのか、
親切な店員さんだからなのか、
私が耳を残しそうな顔なのか、
色々考えたが、考えれば考えるほど不安になった私は、
トイレに行くフリをして、カウンター内で調理を始めているお店の人の作業をのぞきながら通ると(←しつこい)、
お店の人「トーストでよかったですよね?」
私「はい!トーストでお願いします。」
2回確認したので、大丈夫だろう。
そう思い、席に着いた。
先に届いたのは、アイスコーヒーだった。
このお店のインテリアによく合う、モダンなグラス。
アイスコーヒーをちびちびやりながら、
私はツナトーストを待っていた。
やがて、お店の人が歩いてくる気配がした。
ついに、5ヶ月待った
ツナトーストとの出会いの瞬間。
なぜだ。
衝撃のあまり、
お店の人が伝票を持ってきたときに尋ねた。
私「あのっ… これは、“トースト” のツナですよねっ?」
お店の人「そうですよ。“トースト” のツナです。」
私「焼きサンドイッチじゃなくって???」
お店の人「焼きサンドは、パンが薄いんですよ。挟んでるのはいっしょなんですけど。うふふ ♪」
私「そうなんですか〜♪ ツナトースト美味しいです〜。うふふ ♪」
お店の人「今度いらしたときは、是非焼きサンドのほうも食べてみて、食べ比べてくださいね〜(にっこり)。」
そう言って、お店の人はカウンターに戻っていった。
私「(白目)」
その瞬間、脳内であの曲のあのフレーズが流れた。
さっと買って食べる サンドウィッチ〜
誰とでもやる ぼくバンドビッチ〜 ♪
ドレスコーズの"もろびとほろびて"をApple Musicで
そういうことなのか。
これは、バンドビッチのフアンである私の運命(と書いてさだめ)なのか。
この店でツナトーストと呼ばれているこのお料理は、
一般的にいう、サンドウィッチではないのか。
これがツナトーストだとすれば、
パンが薄いほうのサンドイッチは、
なぜ焼いたのだろうか。
パンが厚いほうの “トースト” のツナが、550円で、
“焼きサンドイッチ” のツナが700円。
なぜパンが薄いほうが高いのか。
なぜ挟むのか。
メニュー設定も、価格設定も謎すぎるが、
一般的にはサンドウィッチと呼ぶだろうこの店でいうツナトースト、
美味しゅうございました……。
世界が終わる前の、
私の最後の晩餐は、サンドウィッチだった。
謎が謎を呼んだまま
結局世界は終わってしまったが、
次にこの街を訪れるときも、
この喫茶店を訪れ、今度は “焼きサンドイッチ” のツナを注文し、
私はまたサンドウィッチを食べることになるのだろう。
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ツアーがはじまる前に読んだ、しまのコラム。
そこに書かれていた京都・志津屋のカルネを、
私もいつか食べてみたいと思っていた。
その夢は、割と早く叶った。
ツアー初日。
私は東京キネマ倶楽部に向かうため、
新幹線に飛び乗った。
その数分前、
新大阪駅の新幹線改札を通過した直後、
横目で見えた《SIZUYA》の文字。
志津屋のパンを扱っているのだ。
もちろんカルネなどのサンドウィッチ類もある。
売店でカルネを買い、
新幹線に飛び乗り、
発車するなりカルネを食す私はまさに…
さっと買って食べる サンドウィッチ〜
誰とでもやる ぼくバンドビッチのフアン〜♪
ドレスコーズの"もろびとほろびて"をApple Musicで
それから新幹線に乗る日は必ず、
新大阪でカルネをさっと買って食べながら
各地のパーティーへ向かった。
6月6日 東京行きのカルネ🇫🇷✨
6月22日 博多行きのカルネ🇫🇷✨
6月30日名古屋行きのカルネ🇫🇷✨
7月6日新横浜行きのカルネ🇫🇷✨
(ぜんぶちゃんとセブンさんのコーヒーとセットなとこも見てな。)
この旅をふりかえると、
旅先で私はほぼサンドウィッチしか食べていない
という事実に気がついた。
そういうことなのか。
これは、バンドビッチのフアンである私の運命(と書いてさだめ)なのか。
『ジャズ』とは、おそろしいアルバムである。
そして今日は7月11日。
セブンイレブンがあったらいい〜
デイドリームだけ信じてたい〜
ドレスコーズの"もろびとほろびて"をApple Musicで
バンドビッチのフアンとしては、
そろそろCMの話が来るのでは?とふんでいる。