サンドウィッチとバンドビッチと私。

 

これは、『ジャズ』7曲目 “もろびとほろびて” のレビューと、『PARTY TOUR』の旅の思い出です。 

 

 

f:id:madorigirl:20190715010124j:image

 

 

 

 

 

2月。

 

ィヨコハマのとある喫茶店で、

ツナトーストを注文した。

 

 

 

 

 

しばらくして、来たツナトーストはこれだった。

 

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190711211505j:image

 

 

 

これは… サンドウィッチではないのだろうか。

 

 

 

 

確か注文をしたときに、

 

お店の人「トマトは入ってても大丈夫ですか?」

 

と聞かれたので、

私はメニューの “トースト” の欄にあった「ツナ」、

つまり、“トースト”の「ツナ」を頼んだつもりだったが、注文時の私の伝え方が悪かったのかもしれない。

メニューのトースト欄の横に並んでいた “焼きサンドイッチ” の「ツナ」とお店の人が勘違いしたのだろうと思った。

 

もちろん “焼きサンドイッチ” のツナだったとしても美味しくいただいたし、多少の疑問は残ったが、7月のツアーファイナルのときにもう一度来て、今度は “トースト” のほうの「ツナ」を食べてみよう思いながら、その喫茶店のマッチももらい、満足気に店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

*******************

 

 

 

 

 

7月。

 

『PARTY TOUR』ファイナルの日。

世界が終わる日。

 

ィヨコハマ BAY HALL に向かう前、

私はまたあの喫茶店を訪れた。

 

 

2月と同じ席に座り、注文をとりにきてくれた2月とは違う店員さんに、

 

私「トーストのツナをください。」

 

とハッキリ伝えた。

 

すると、

 

お店の人「耳は取りますか?」

 

と聞かれたので、

 

私の心の声(あぶない。これはまた焼きサンドウィッチと勘違いされる流れだわ。)

 

と思い、

 

私「トーストのほうのツナなんですが?」

 

と聞き返してみたが、

 

お店の人「はい(にっこり)。トーストのツナですね。耳はどうしますか?」

 

とまた聞かれ、

 

私の心の声(トーストやのにめっちゃ耳のこと聞くやん。)

 

とは思ったが、

 

私「耳は残してください。」

 

と伝え、注文が通った。

 

 

 

しかし、今までの人生で喫茶店でトーストを注文して耳を残すかどうか聞かれたことなんてないし、

よっぽど耳をきらうお客が多いお店なのか、

親切な店員さんだからなのか、

私が耳を残しそうな顔なのか、

色々考えたが、考えれば考えるほど不安になった私は、

トイレに行くフリをして、カウンター内で調理を始めているお店の人の作業をのぞきながら通ると(←しつこい)、

 

お店の人「トーストでよかったですよね?」

 

私「はい!トーストでお願いします。」

 

 

2回確認したので、大丈夫だろう。

そう思い、席に着いた。

 

 

 

先に届いたのは、アイスコーヒーだった。

 

 

f:id:madorigirl:20190711203420j:image

 

 

このお店のインテリアによく合う、モダンなグラス。

 

 

 

 

アイスコーヒーをちびちびやりながら、

私はツナトーストを待っていた。

 

 

 

 

 

やがて、お店の人が歩いてくる気配がした。

 

 

 

 

 

 

 

ついに、5ヶ月待った

ツナトーストとの出会いの瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190711203753j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃のあまり、

お店の人が伝票を持ってきたときに尋ねた。

 

 

 

 

 

 

私「あのっ… これは、“トースト” のツナですよねっ?」

 

 

 

 

 

 

お店の人「そうですよ。“トースト” のツナです。」

 

 

 

 

 

 

 

私「焼きサンドイッチじゃなくって???」

 

 

 

 

 

 

お店の人「焼きサンドは、パンが薄いんですよ。挟んでるのはいっしょなんですけど。うふふ ♪」

 

 

 

 

 

私「そうなんですか〜♪ ツナトースト美味しいです〜。うふふ ♪」

 

 

 

 

 

お店の人「今度いらしたときは、是非焼きサンドのほうも食べてみて、食べ比べてくださいね〜(にっこり)。」

 

 

そう言って、お店の人はカウンターに戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私「(白目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、脳内であの曲のあのフレーズが流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっと買って食べる   サンドウィッチ〜

誰とでもやる   ぼくバンドビッチ〜 ♪

 

ドレスコーズの"もろびとほろびて"をApple Musicで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういうことなのか。

 

これは、バンドビッチのフアンである私の運命(と書いてさだめ)なのか。

 

 

 

この店でツナトーストと呼ばれているこのお料理は、

一般的にいう、サンドウィッチではないのか。

 

 

 

 

 

これがツナトーストだとすれば、

パンが薄いほうのサンドイッチは、

 

なぜ焼いたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

パンが厚いほうの “トースト” のツナが、550円で、

“焼きサンドイッチ” のツナが700円。

 

なぜパンが薄いほうが高いのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ挟むのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メニュー設定も、価格設定も謎すぎるが、

 

一般的にはサンドウィッチと呼ぶだろうこの店でいうツナトースト、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美味しゅうございました……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界が終わる前の、

私の最後の晩餐は、サンドウィッチだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謎が謎を呼んだまま

結局世界は終わってしまったが、

次にこの街を訪れるときも、

この喫茶店を訪れ、今度は “焼きサンドイッチ” のツナを注文し、

私はまたサンドウィッチを食べることになるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

********************

 

 

 

 

 

 

ツアーがはじまる前に読んだ、しまのコラム。

そこに書かれていた京都・志津屋のカルネを、

私もいつか食べてみたいと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夢は、割と早く叶った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアー初日。

私は東京キネマ倶楽部に向かうため、

新幹線に飛び乗った。

 

 

その数分前、

新大阪駅の新幹線改札を通過した直後、

横目で見えた《SIZUYA》の文字。

 

新大阪駅新幹線改札内売店

志津屋のパンを扱っているのだ。

もちろんカルネなどのサンドウィッチ類もある。

 

 

 

 

 

 

売店でカルネを買い、

新幹線に飛び乗り、

発車するなりカルネを食す私はまさに…

 

 

 

 

さっと買って食べる   サンドウィッチ〜

誰とでもやる   ぼくバンドビッチのフアン〜♪

 

ドレスコーズの"もろびとほろびて"をApple Musicで

 

 

 

 

それから新幹線に乗る日は必ず、

新大阪でカルネをさっと買って食べながら

各地のパーティーへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190711213021j:image

6月6日 東京行きのカルネ🇫🇷✨

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190711200947j:image

6月22日  博多行きのカルネ🇫🇷✨

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190711213149j:image

6月30日名古屋行きのカルネ🇫🇷✨

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190711214446j:image

7月6日新横浜行きのカルネ🇫🇷✨

 

 

 

 

 

(ぜんぶちゃんとセブンさんのコーヒーとセットなとこも見てな。)

 

 

 

 

 

 

 

この旅をふりかえると、

 

旅先で私はほぼサンドウィッチしか食べていない

 

という事実に気がついた。

 

 

 

 

 

そういうことなのか。

 

 

これは、バンドビッチのフアンである私の運命(と書いてさだめ)なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ジャズ』とは、おそろしいアルバムである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今日は7月11日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドレスコーズは7年前のセブンイレブンの日にデビューした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セブンイレブンがあったらいい〜

デイドリームだけ信じてたい〜

 

ドレスコーズの"もろびとほろびて"をApple Musicで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バンドビッチのフアンとしては、

そろそろCMの話が来るのでは?とふんでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

もろびとほろびて

もろびとほろびて

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

hyperurl.co

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の終わりと、その向こう側へ。

 

 

今日、ィヨコハマで世界は終わった。

 

つまり、『THE END OF THE WORLD PARTY TOUR』が今夜、ィヨコハマ BAY HALL で幕を閉じた。

 

f:id:madorigirl:20190706220741j:image

 

世界の終末をむかえて今、新幹線の中でこれを書いています。

 

1ヶ月におよぶドレスコーズA.K.A.の旅と、『ジャズ』全曲レビューの続きについては、じぶんが落ちついてからゆっくり書くとして、この旅で気付いたことを忘れないようにとりあえず記録。

 

 

 

◼︎旅のメモ◼︎

 

◼︎ドレスコーズA.K.A.のファッションについて。

 

スタイリストがついてから、しまはさらにパワーアップしていると思う。

田浦さんがスタイリングを担当してくださるようになってからのしまの衣装がすごく好きだ。

今回の『PARTY TOUR』のポンチョのような、やっこさん(←スガさま談)のような、旅人みたいな衣装もすごくよかった。

ラッパーが履いてるみたいな、ゴールドで靴底側面が光るスニーカー(←福岡では「靴が光るんだよね!」って、キヨシローのカバーしてた)もすごくよかった。

 

しまが自分で選ぶ衣装や、キャンペーンのときとかに着てる私服も好きだけど、

スタイリストがついて、しまが自分では選ばないタイプの服を着たしまも見ることができるのは、顔ファンとしてはうれしい。(←顔じゃないけど。)

 

例えば、“もりたあと(殺人物語)” MV でかぶってたカンカン帽とか、

Switch のマーチンの特集でしてたような、アメリカンな太めのサスペンダーとか、あのデニムとか、しまぜったい自分じゃ選ばんアイテムやと思う。

今回の衣装も田浦さんじゃないと調達できんかったと思う。衣装すごい。今回もイメージとばっちし。

 

このツアーのぴょんさまのチャラさは、衣装のシャツのせいもあると思う。

このツアーではチンピラみたいなチャラい柄シャツを何種類か用意してらした。

ぴょんさまはドレスコーズ史上、このツアーがいちばんチャラいと思うし、私はこのツアーのぴょんさまが今まででいちばんダントツで好きだ。最高だった。

ほんと何でもできる人。天才すぎる。

 

吉田一郎は冬の装い。

 

ケンさんの鼻ピには、名古屋で気付いた。

ケンさん、どこのサックス使ってるのか気になる。セルマーではなさそう。ヤマハもちがう。ヤナギサワ?

 

廣瀬さんのピアニカのマウスピースは変わった形。はじめて見た。金管楽器のマウスピースみたいなあんなん。

 

管楽器のおふたりとも、今回鍵盤も担当しててすごい…

 

あと、廣瀬さんはウチの猫とおそろいのアレを使ってらした。なるほどな。

 

sokiくんはいつも楽しそうに演奏してるけど、A.K.A. で誰よりも冷静だと思う。

でも今日のファイナルのアンコール “愛気を” でしまがダイブしてたときは、あのsokiくんが「THE DRESSCOES」としるされたバスドラがずれるぐらい熱くなってて、ローディーの人があわてて出てきてたのを、私は見逃さなかった。

 

oh… 後半ファッションの話じゃなくなった。

 

soki くんは(演奏が)ラテンなかんじがするから、お衣装も柄 on 柄とか着てらしても、ぴょんさまのようにチャラくならず、ナチュラルに着こなしててよい。深みがある。なんか、血がラテン。でもso クール。

 

そんなドレスコーズA.K.A.

 

 

 

 

◼︎平凡さんではなく、しま本人が “平凡アンチ” を歌った場合、猫と化してしまう。

 

ニャーニャー言うてた。

 

 

 

 

◼︎タイガー。↓

f:id:madorigirl:20190706221407j:image

 

 

 

 

そして今回のツアーで、新たな疑惑が浮上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◼︎しまはカメラが入っていないとダイブしなくなった気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************

 

 

 

◼︎『PARTY TOUR』中の重要な出来事をしまのツイートでふりかえる。◼︎

 

 

◼︎6月6日 ドクター・ジョンが天国に旅立つ。

twitter.com

 

 

◼︎ G20と大阪公演がかぶる。

twitter.com

 

G20 が開催されたことが重要なのではなく、

外で何が起ころうと、我々のパーティーは誰にもじゃまされることなく行われたということが重要なのだ。

G20 が開催されていることや、外は厳戒態勢なのを忘れるくらい、とてもたのしいパーティーだった。

 

 

◼︎「キネマと恋人」再演。

twitter.com

 

思いっきりネタばれなこと書くから、

これから観る人は、以下15行ほど白目でスクロールしてとばしてください。

 

 

 

 

 

 

 

ラストで(←いきなりラストのこと書くし、ラストのことしか書かんからホンマ白目になってください。)…

 

 

 

 

 

 

ハルコさんが、高助さんに置いてかれて、東京に行かなかったラストが、ばりんこよかっただり。

いつものように梟島キネマでハルコさんが映画観てるシーンで終わるあのラストだり。

 

あのラストシーン観てたとき、『オーディション』の “おわりに” の《結局かわらない世界〜》てとこ、脳内でしまが歌ってただり。

 

旦那さんに浮気されたり、ひっぱたかれたりしてるあんなハルコさんの生活なのに、なんで変わらなくてよかっただりね、東京行かなくてよかっただりよと思ったかというと、

ハルコさんを救ってくれるのは、高助さんやなくて映画だりねと、思ったからだり。

 

twitter.com

 

 

 

◼︎ファンファーレ・チォカリーアがタイミングよく来日。

 

twitter.com

 

twitter.com

 

私は来週火曜日に観に行くだり。

 

 

あと、関連するこの記事も重要だり。要チェックや!(彦一)↓

twitter.com

 

 

『PARTY TOUR』ではジャマイカらへんの中南米のリズムのアレンジで演奏される “しんせい” や “Lolita” がとても気持ちよくて、毎回たのしみだった。

 

閉ざされた空間でのパーティーでありながら、いろんなルーツの音やリズムを感じられて、世界中を旅しているみたいだっただりよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

*******************

 

 

 

 

世界が終わったらどうなるかって?

 

 

その先に進むだけだり。

 


終わりははじまりだり。

 


世界は終わったんじゃなくて、

そのためにしまが終わらせたんだり。

 

 

アンコールに “Bon Voyage” を歌うのは、そういうことだり。

 

そしてまた続く  ふたりの日々よ〜♪

 

だり。

 

 

ぼくらの世界は、誰にもじゃまされないだり。

ぼくらの世界のことは、しまとぼくらが決めるだり。

誰にも口出しさせないだり。

 

 

 

むつかしいことは置いといても、

 

 

 

むずかしいことは言わないで〜♪

 

だまれ〜♪

 

(ほんま「だまれ」て言いたい人世の中にはいっぱいおるだり。)

 

 

 

今まででいちばんたのしいツアーだった。

10年以上しまを見てきたけど、本当にそう思う。

 

 

世界が終わるなんて言われたのに、

なにも心配事もなく、ただドレスコーズを信じて、ファンとしてはじめてなにも考えずに音楽を聴いて踊って、世界が終わるまでたのしめたのがこのツアーだった。

 

世界が終わるまでドレスコーズの音楽で踊れて、

世界の終わりをドレスコーズといっしょにむかえられた。

 

こんなしあわせなツアーはないだり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


世界の終末につき、当ブログの投稿は停止いたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 


なんちって〜

 

 

だり。

f:id:madorigirl:20190706223214j:image

 

 

 

hyperurl.co

 

 

正しい街とジャズとコーヒー。

 

 

 

今年も正しい街を訪れた。

椎名林檎ではなく、ドレスコーズのツアーのためだ。

f:id:madorigirl:20190624000150j:image

 

最近のドレスコーズのツアーで私は、必ず正しい街を訪れるようにしている。理由はふたつある。

ここ3年間、福岡のBEAT STATION という高架下のライブハウスでの公演がツアー中日に設定されている。

毎回何かしらの奇跡がここで起こるし、どのツアーのドレスコーズも特にいいライブをするのだ。だから正しい街は外せない。

このライブハウスにも磔磔みたいに音楽の神様がいて、しまに味方してるのではないかと思う。

そして神様は私にも味方してくれているのか、毎回奇跡的な整理番号を用意してくれて、私は最前列ど真ん中でいくつもの奇跡を観た。

 

正しい街での、めんたいドレスコーズ初ライブ。

あのアヒトイナザワさまが “ビューティフル” のドラムを叩いているお姿をはじめてみたときは、夢か?と信じられんかったし、

そのときボーカルの人(しま)もステージから降りてきて仕事を放棄して最前列の私のさらに前で “ビューティフル” を叩くアヒトさまを観てて、(歌って!)てなったけど、(でもまあ、そうなるよな。この状況は。)って思いながらいっしょに観て、

 

おととしの『平凡』の “meme” TOUR のときは、ここ福岡で平凡さんがしまに憑依完了して完全に確立されたと思うし、地方公演ではいちばん完成度が高かったと思うし、

 

去年『PLAY TOUR』のときは、“SUPER ENFANT TERRIBLE” でしまがステージに落ちてる小道具のバラを拾うと、魔法みたいにバラがバラバラになって、花びらがハラハラ落ちて、最後の1枚だけ、ちょんと残って(←このときの写真『どろぼう』のパンフレットに載ってるよ)、そのまま “Mary Lou” 歌いはじめたの、すてきだったなあ。

 

小さなハコなのに、ライブがスタートするといつも壮大な空間でしまは歌っているように見えるし、

毎年同じ会場の同じ位置から同じ人を観てるはずなのに毎回別人に見える。

 

 

おととしは平凡さんで、

 

去年は世紀の大泥棒 “マック・ザ・ナイフ” で、

 

今回はしま本人ってことで大丈夫ですか?

いや、でも今日は一瞬キヨシローが憑依していた気もする。

 

この3年間のドレスコーズの進化すごすぎる。

3年間でいろいろやってるし、いろいろあったなこの人。

私もいろいろあったのだよ。

 

今回の『PARTY TOUR』は、本編最後の曲の演奏がすごすぎて号泣してしまうけど、今日は見えやすい位置にいるから、どうなってるんかどうやってるんかバッチリ見たろと思って、全神経を集中させて冷静に観察してみたけど、全くわからんかったし、すごすぎてふるえた。

あの曲ツアー中、回を増すごとにどんどんすごなってませんか?

 

ドレスコーズ A.K.A. まじすごい。

 

その中でも私は、ケンさん推し

 

あと、管楽器がサックスとトロンボーンていうチョイスがシブい。

ふつう、サックスとトランペットとかにしそうなのに。

 

ケンさんはなんでもできる。たぶん木管全部吹ける人。

三文オペラ』のとき、ケンさんの(フルートうっま!!)てなって、重要なシーンを観てなかったし、

今回はシンセも弾いてらっしゃるし、

『PLAY TOUR』のときは、ギターも弾いてらしたし演技までされてて、演技もお上手だったし、

『PLAY TOUR』のケンさんは重要な役なんやけど、仙台の初日ケンさんがステージに登場してきたときから殺し屋の目をしてたから、(なんかやるな、この人)とは女の勘でわかった。

すごい演技力。

 

 

 

そしてさっき福岡空港一蘭でラーメンをすすってたとき急に女の勘がぴーん!ときた。

 

ケンさん去年の夏、ドレスコーズマガジンの特集でジャズ講義やってくれましたよね?(2018年8月1日号特集「真夏の夜のジャズ。」)

 

完全に忘れてたけどさっき思い出した。

 

『ジャズ』ていうアルバム出す9ヶ月前に、「ジャズってなんだろう?」ていう特集やってるしますごくないですか?

 

なにこれ? 伏線???

 

と思って、離陸前に急いでバックナンバー開いたら、

 

いきなり2行目から、さっき開演前に会場で流れてた音楽の人の名前出てきたし……。

 

 

この特集でいう “ジャズ” とは、アルバムタイトルの『ジャズ』とはちがう意味だけど、たぶんこの特集をしていなかったら『ジャズ』というアルバムタイトルは出てこなかった気がする。

 

この特集を読んで、ドレスコーズマガジンの今月号の特集(「レコーディングメンバーによる『ジャズ』発売記念座談会。」)の梅津さんのお話読んだらめっちゃおもろいし。

 

ケンさんのジャズ講義の特集からの、先々月号の関口さんのジプシー特集からの、梅津さんのお話からの『ジャズ』の文脈な。

 

ドレスコーズのフアンずっとやっててなにがおもろいかって、こういうのがヤバいしいちばんたまらん。

 

ケンさんは『ジャズ』レコーディングメンバーではないけど、『ジャズ』制作メンバーではあるなと思ってから正しい街を離陸した。

 

 

*******************

 

 

私が必ず正しい街を訪れるもうひとつの理由は、とても好きな喫茶店があるからだ。

 

『ジャズ』(アルバムのほう)を聴いてから、コーヒーと音楽は似ているなあと思うようになった。

 

生産された国や、民族の名前が付けられたストレートコーヒーを味わうと、世界中を旅してるような気分になれるし(海外行ったことないけど)、

そのお店オリジナルのブレンドコーヒーは、バンドみたいだなと思う。

 

このお店で美味しいコーヒーを飲みながら、世界中から集められた洗練されたデザインのカップを眺めていると、カップからも国やブランド、その歴史が感じられて面白い。

マスターにいろいろおしえてもらっていると、いつか世界中のコーヒーカップやその歴史についてもじっくり勉強したいなあと思う。

 

 

ドレスデン東ドイツ

f:id:madorigirl:20190624000231j:image

 

スポード(イギリス)


f:id:madorigirl:20190624000259j:image

f:id:madorigirl:20190624000256j:image



有田焼(日本)


f:id:madorigirl:20190624000547j:image

f:id:madorigirl:20190624000545j:image

ざくろ柄。去年『PLAY TOUR』のときの写真。

 

マイセン(ドイツ)


f:id:madorigirl:20190624000629j:image

f:id:madorigirl:20190624000632j:image

これも去年『PLAY TOUR』のときの。

日本の野鳥ゴジュウカラシジュウカラ(奥)が描かれたカップ

マイセンは日本の伊万里焼に影響を受けているらしい。

ドイツのソーサーって、上のドレスデンのもそうだけど深いのが多いのかしら。

 

 

こちらの喫茶店はビルの建て替えのため今は仮店舗だけど、家具もカウンターもわざわざ仮店舗用に造ってて、お店の中の雰囲気は去年と全く変わっていなかった。

建物は建て替えても、お店の中は前と変えないつもりだから、カウンターも家具もぜんぶ外してそのままとってあるらしい。

 

 「外がどう変わっても、中は変えないんだよ。」とマスターはおっしゃっていた。

 

私も全くそう思う。

 

正しい街を訪れる理由が変わらないことに安心した。

 

どうか私が好きな人や場所やものが、来年も再来年もその先もずっと変わりませんように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロックンロール前夜、関西クラブシーンの記憶。

 

これは私が志磨遼平と出会う前の関西クラブシーンの記憶、

或いは『ジャズ』9曲目 “プロメテウスのばか” のレビューです。

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

あの夜、あの頃の関西クラブシーンで活躍していたあのバンドと出会わなければ、

私は毛皮のマリーズとも出会えていなかった。

madorigirl.hatenablog.com

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

関西クラブシーンがいちばん華やかでおもしろかったのは、90年代後半からゼロ年代前半で、私はその時代にギリギリ間に合った世代だと思う。

 

「PARTY TOUR」のドラム・木村創生さんのオーサカ=モノレールも、EGO-WRAPPIN' も、BLACK BOTTOM BRASS BAND もカルメラも、もともとは関西のクラブシーンで活躍していた人たち。

 

私は、中・高と吹奏楽部でサックスを吹いていたので、管楽器が入ったカッコいい音楽を探して、クラブシーンにたどり着いたのだと思う。

当時はBBBBが阪急百貨店の歩道橋の下で演奏する夜があったり、毎晩梅田界隈でブラス系のバンドのライブをタダで観られたいい時代だった。

 

そして、同じ予備校に通っていた吹奏楽部の友達・あい(バスクラ)と大阪駅まで歩いて帰ってたときに偶然出会ったのが、hot hip trampoline school という元スカパラの冷牟田さんのプロデュースでデビューしたバンドだった。

 

EST と HEPの間の道ではじめてトランポリンを観たとき、

めっちゃヘタクソやのにめっちゃカッコいい!!ぜったい私のほうが上手いのに!!なにこれ!!

という衝撃を受けたのをよくおぼえている。

 

www.youtube.com

 

人生初ライブハウスも、あいと行ったトランポリンのワンマン@梅田HEAT BEAT(当時はもうON AIR OSAKAという屋号に変わってたかもしれん)だった。

 

私のプレイリストに影響を与えたのは、間違いなくトランポリンだ。

TRIBECKER に出会わなかったら、毛皮のマリーズに出会えなかったけど、

TRIBECKER というバンドを知ったときに、アルバムのメンバーのところに青木ケイタ(B.sax)と書いてあって、

あのとき、あのトランポリンの青木さんが新たに結成したバンドということがわからなければ、ライブまでは行かなかったかもしれない。

 

トランポリンはいろんな人に影響を与えていると思う。

今や売れっ子エンタメジャズバンド・カルメラのリーダー・ゴウシくんは、トランポリンのローディーをやっていた人だし、トランポリンのオフィシャルBBSに長文の書き込みをしてらしたので、一方的によく知っている。

その後カルメラを結成して、まずは関西のクラブシーンで活躍して、バンドで上京して色んなところからひっぱりだこになってすごいなあと思う。

4年前のやついフェスで極悪ドレスコーズを観たあと、別の会場のステージでカルメラが演奏しているのを観て、東京で一方的な再会を果たしたのがめっちゃエモかった。

 

 

トランポリンやTRIBECKERの他にもDOBERMAN赤犬(犬つながり)、ARGYLE、BAGDAD CAFE THE trench town とか、

東京からは、渋さ知らズとか勝手にしやがれとか、RISINGTONES とか copa salvo とかが来たりして、

そういうイベントにTHE NEATBEATSとか、THE BAWDIES が出演する日もあったし、

スカもロックもロカビリーもジャズもレゲエもボサもラテンも、ジャンル関係なくごちゃ混ぜで、いろんなバンドが出演してて、いろんな音楽やバンドを好きになった。

あの時分の関西クラブシーンは独特だった。

去年渚ようこさんの追悼イベントで、東京の「自由に歩いて愛して」に遊びに行ったときも思ったけど、特にゼロ年代前半までのクラブシーンは、各地地域性が濃かったんじゃないかと思う。

 

だから2TONE SKA も好きだし、特別 RUDY てわけじゃないげど、

スペシャルズの “Little Bitch” (しまはバンドビッチ)がかかったら、

「ワン、ツー!」って言いながら、RUDE BOY たちと一緒に踊ってたし、

 

www.youtube.com

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

「ネオスカ」とか呼ばれていたDOBERMANのライブも好きだった。

https://youtu.be/GJP12JvGxH8youtu.be

 

DOBERMAN は、あの頃から今もずっとかっこいい。

DOBERMANはよくKING BROTHERSともツーマンするし、

東京だと紅布でワンマン何回かしてるし、

あのオリジナルドレスコーズ最後のステージとなった豪雨のOTODAMAの、同じステージの出番いっこ前がDOBERMANだったし、

しまとニアミス感がめっちゃあるバンドだ。

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

 

 

 

前置きが長くなったが(今までのは前置きだった)、

 

ドレスコーズの"プロメテウスのばか"をApple Musicで

 

『ジャズ』9曲目の “プロメテウスのばか” をFM802 の宇宙初OAで聴いたとき、

「めっちゃ 2TONE やん!! 」

「しまがスカでスカ???」

「今度のアルバムそっち系???」

て、めっちゃびっくりしたし、

 

『ジャズ』を聴くと、あの頃の関西クラブシーンでの出来事を思い出す。

 

 

“プロメテウスのばか” はボトムに2TONE SKA をもってきて、世界最速のバルカンをのせて、2つの音楽を融合させるという試みだったらしいけど、

ただその試みで「2TONE SKA やから、ギターとドラムはスカパラの加藤さんと欣さまで~、ホーンは梅津和時さんたちにお願いして~」という発想が完全に小3男子だと思うし、

そんな小3男子の発想を実現できるしまの立場もすごいし、

CD売れんくなったとは言え、やっぱメジャーレーベルはすごいし、

まだまだ資本主義の時代やなと思う。

 

 

“プロメテウスのばか” は、関西クラブシーンで聴いたどの音楽よりもカッコいいし、

DOBERMANスカパラも、

この1曲でドレスコーズが超えてしまった。

 

 

なんか、あの頃の思い出をバンドビッチに寝取られた気分。

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

 

そしておとといの「THE END OF THE WORLD PARTY TOUR」初日、

あの東京キネマ倶楽部のステージで、

「チキチッチキチッチキチッチキチッ……(高速)」

と言いながらスカダンスをするしまをみたらもうたまらなくなって筆を取り、この曲のレビューを書いた次第であります。

 

f:id:madorigirl:20190607212608j:image

 ■□■ ↑スカダンス。イメージ。 ■□■ 

  

 

 

 

 ■□■  新作グッズも 2TONE 。 ■□■ 

twitter.com

 

f:id:madorigirl:20190607192335j:image

 

 『ジャズ』以外の楽曲も、リズムをジャマイカ調とか裏打ちとか、好きなアレンジに変えてるのもあって、それがめっちゃ気持ちいいし、初夏のツアーに合ってる。

やはり名曲はどんなアレンジでも名曲だと思う。

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

 

そういえばあの頃の関西クラブシーンの人たちは、昼間は音楽以外の仕事をしている人が多くて、graf の代表の服部さんも pug 27 というバンドのメンバーだし、DOBERMANのメンバーもほぼ全員デザイナーか作家だし、バンドもお客さんも、なぜかデザイナー率が高かった。

だからおしゃれでカッコいい人ばかりだったのかもしれんし、昼の顔も知っている人たちの、夜しか見せない姿が見られるのがおもしろかった。

 

「今晩ヒマやから行こかな~。なんかやってるかな〜。」みたいな飲みに行くノリで遊びに行けるかんじもよかったし、

関西クラブシーンの、いい意味でチャラくて軽くて熱さがなくて、チルいかんじも私は好きだったんだと思う。

 

 

 クラブシーンは、必ずしもバンドの人が主役ではないというところが、ライブシーンとの大きな違いだと思う。

もちろんライブも、バンドメンバーと話すことも楽しかったけど、

お客さんでファッションがかっこいい人、おしゃべりがおもしろい人、踊りが上手い人がいつもみんなのあこがれで、パーティーの主役だった。 

 

 

「THE END OF THE WORLD PARTY TOUR」世界の終わりのパーティーが、今までのドレスコーズのツアーとちがうのは、クラブシーンの魅力も感じられるからだと思う。

 

去年『三文オペラ』を経て、過去の楽曲をお芝居として観せてくれた「PLAY TOUR」は、演奏はもちろん、演出で意味をもたせたステージ上のすべてに目が離せなくてじっと見入ってしまったし、ライブが終わっても演劇を観たあとみたいに考えさせれるツアーで、それもおもしろかったけれど、

 

今回の「PARTY TOUR」は、ただただ楽しくて踊りだしてしまう。

このツアーはその名のとおり、ライブではなくパーティーなのだ。

 

全国のライブシーンしか知らない今の世代の子たちに、フェスとはまたちがう “お客さんも主役” のパーティーを、クラブシーンの魅力を、ドレスコーズがおしえてくれるツアーになるんじゃないかと思う。

 

 

世界が終わるのなら、

世界が終わるまで、

ドレスコーズの音楽で踊りあかしたい。

 

 

はじめて東京から始まったツアー。

きっといいツアーになる。

明日は札幌。

いってらっしゃい。よい旅を。 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

www.youtube.com

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 

hyperurl.co

令和元年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅵ「ニューエラ」。

 

f:id:madorigirl:20220801235846j:image

 

※令和元年元日(2019年5月1日)に発表されたドレスコーズ『ジャズ』2曲目 “ニューエラ” のレビューです。

 

 

02.ニューエラ

‎ドレスコーズの"ニューエラ"をApple Musicで


 

まずはじめに、

この曲の展開や壮大さは、完全にポップスやロックンロールの範疇を逸脱していると思う。

 

 

 

そして、

今年の吹奏楽コンクールの課題曲はもう、この曲でいいんじゃないかとも思う。

 

 

f:id:madorigirl:20190602142641j:image

 

↑ ここに

 

Ⅵ 行進曲「ニューエラ」 志磨 遼平  約5分

 

 

と追加しましょう。

 

 

 

 

 

なぜ “ニューエラ” が課題曲向きなのかというと、

 

マーチの課題曲も、“ニューエラ” も、

どっちも泣けるから。

 

ニューエラ” もマーチ(行進曲)だから。

 

 

(平成生まれの人は知らないと思うけど、昔はコンクールの課題曲は、マーチの年とマーチじゃない年と、1年ごとに交互だったのです。2008年頃から毎年どっちも混在するようになったらしい。)

 

 

しかしマーチの課題曲って、なんであんなにいい曲が多いのだろうか。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 

コンクールの本番中に、今までの部活動の思い出思い出して吹きながら泣いてしまうぐらいいい曲しかない。

 

そしてさっきまで泣きながら吹いてたくせに、課題曲が終わるとケロっとして自由曲を演奏するのも、コンクールあるあるだと思う。

 

ニューエラ” を聴いたら、

コンクール地区予選本番の課題曲で泣いたあと、

“仮面幻想”というものすごい変拍子の狂った自由曲を真顔で演奏した高2の夏を思い出した。

www.youtube.com

 

 

 

 

ニューエラ” は本当に泣ける………。

 

 

 

あの号泣してしまう最後のクライマックスのところについてしまはインタビューで、

「“ニューエラ” の最後のブラスセクションは~、小学生のリコーダーみたいに元気に吹いてください。って言ってわざとピッチもずらしてもらってるんですよ~。」

とか言ってたと思う。

 

それって、コンクールの割と直前に、

「上手い演奏と、いい演奏はちがうんや。」

とか先生に言われて、

ピッチを全く気にせずにみんな思いっきりフォルテッシモで吹いたらめちゃくちゃいい演奏に化けたみたいなアマチュアブラスバンドにおけるバンドマジックと同じ現象を再現していると思う。

 

日本一上手いプロの演奏家たちにわざとヘタに吹いてもらってこの現象を再現するなんて、演奏家の方々もすごいが、そんなオーダーをするしまもヤバい。

 

『ジャズ』を聴いているとひさしぶりに、しまはプロの音楽家なんだ、いうことを思い出す。

『ジャズ』とはそんなアルバムです。

 

私は今までしまをなんだと思ってたのだろうか。

 

だって最近は、

平凡さんになったり、

三文オペラ』で乞食のバンジョー弾きになったり、

『PLAY TOUR』でどろぼうになったり、

時代劇でちょんまげ結ってたりしてて、

 

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190603223854p:image

 (似合う。)

 

 

 

 

 

この人の本職なんでしたっけ?

 

 

 

 

て、わからんくなるけど、

しまはじつはもう、20年以上作曲を続けている音楽家なのだ。

 

 

 

 

 

 

…… “ニューエラ” はコンクールの課題曲向きだという話の続きだ。

 

吹奏楽部時代、練習で行き詰まったときとかに、この曲はどういうコンセプトで作曲された曲なのかとかを調べたり、先生に教えてもらったおぼえがあるけど、

 

そういうときに中高生が

「作曲者・志磨遼平さんはどういう思いでこの曲作ったんだろうね?」

って調べたら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人類の滅亡へ向かう行進曲だった。

 

 

 

 

 

とか、最高だと思う。

 

ぜったい忘れられない夏になると思うし、

今年っぽくてとてもいいと思う。

 

 

 

私は “ニューエラ” を聴いているときはいつも

 

・ペットとサックスとクラのパートはこのままで〜…

・しまが歌ってるこのメロディは、ユーフォとかテナーの中音域で〜…

トロンボーンとホルンも重ねて〜…

・太田さんのバイオリンはオーボエで〜…

・バイオリンの弦弾いてるっぽい音はシロホンを固めのマレットで叩いて〜…

・最初と最後のせせらぎ音はビブラフォンで〜…

 

とか、吹奏楽編成で演奏されている妄想をしている。

 

ほんとどこかの学校の吹奏楽部の誰かがんばってスコアおこして演奏会とかで “ニューエラ” 演奏してほしい。

 

多くの団体に演奏される曲だと思うし、多くの人に聴かれるための曲だと思う。

 

ニューエラ” は、そのぐらい素晴らしい曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ジャズ』におけるスガさまのお仕事について。

ニューエラ” はもちろん、“でっどえんど” も “Bon Voyage” も、『ジャズ』におけるスガさまのお仕事は本当に素晴らしかった。

 

スガさまがシンバルを演奏してらっしゃる様子が、見てないけど目に浮かぶ。

 

自分が吹奏楽部出身だから、スガさまが吹奏楽部出身で基礎練を積み重ねてきた人だということは、毛皮のマリーズ渋谷公会堂の『ティン・パン・アレイ』再現コンサートではじめてスガさまの演奏を聴いたときに一瞬でわかったし(しかもスガさまの出身校は吹奏楽がなかなか強い学校)、

バンドデシネ』の “シネマ・シネマ・シネマ” のスガさまのティンパニが好きすぎて、そのレコーディングのエピソードや、吹奏楽部時代のお話をご本人に直接伺ったこともある。

 

今回も “でっどえんど” のスネアのロールを聴いた瞬間、

 (はい、このスネアはぜったいスガさま。)ってわかったし、

 (このロールはぜったい立位で叩いてらっしゃる。)と思ったけど……

 

twitter.com

 

このセッティングだと、座位で演奏されていたようだ。

 

 

高円寺のキース・ムーンなスガさまのドラムが大好きだけど、

 

『ジャズ』は、高円寺のキース・ムーンじゃないレアなバージョンのスガさまの演奏をたくさん聴ける、いいアルバムです。

 

 

そしていつかまたドレスコーズのツアーメンバーとして、スガさまがしまといっしょに旅に出る日を、私はずっとたのしみにしています。

 

 

 

 

 

曲もきれいだが、音も美しい。

そして『ジャズ』はとても音がいい。

素人ながら、すごくいい環境で録音されているというのはなんとなくわかる。

だってたぶんこういった編成の音楽をこんなにいい音で聴けるCDってなかなかないから。

  

プロの団体のCDでさえ、ホール演奏の録音とかだと周波数の違いで、いいところでティンパニが半拍ぐらい遅れて聴こえて、おーい……ってなるから。

 

生で聴いてもホールとか席によっては聴こえかたがだいぶちがうし、“ニューエラ” の音は、ヘタしたらブラスバンドを生演奏で聴くよりもいいんじゃないかとも思う。

 

 

 

 

 

ケンゴマツモトについて。

あと、この曲の最初と最後のキラキラした音とか、せせらぎみたいなきれいな音は、ギタリスト・ケンゴマツモト(from NOVEMBERS)が担当している。

 

しまはレコーディングのとき、ケンゴマツモトに特に細かいオーダーはしなかったのに、ケンゴマツモトはしまがなにをしてほしいのかわかってあの音を出したらしい。

ケンゴマツモトはスタジオにやってくるなり、エフェクターいじったりとか、ギターを弓弾きしたりしてあのきれいな音を出して、あまりギターを弾かずに帰っていったらしい。

 

f:id:madorigirl:20190603013448j:image

 

でもなんかそれ、めっちゃわかる。

すごいけど、ケンゴマツモトならやりかねない。

 

 

言葉はいらないとか、

手がはやいのとか(←ほめてる。)、

 

 

もう本当にエロい。(←ほめてる。言いたいだけ。)

 

 

 

hyperurl.co

 

 

人類滅亡のプロローグ

 

 

『ジャズ』がリリースされて1ヶ月たった。

 

毛皮のマリーズにしてもドレスコーズにしても、志磨遼平という人が作る音楽は、作品が発表されるたびに毎回、

 

「やっぱり今回のアルバムがいちばん好き♡しま最高♡♡♡」(←20代の私。)

 

とか思ってたし、

しまの音楽を知ってからずっと最新作が最高傑作という状況が続き、今回のドレスコーズ『ジャズ』も例外なく、期待通りドレスコーズ史上(もちろんしま史上でも)最高傑作なのではあるが、

ただ、前作『平凡』からの作品の進化と、いちばん好き♡の度合いが今回は異常すぎるし、あらゆる範疇を超越しているという点では例外であり……(←ちょっとなに言ってんのかわかんなくなってきた。)

 

『ジャズ』リリース1ヶ月たった今も、

 

「『ジャズ』…… おそろしい子!!」(←30代の私。)

 

て思うし、この作品のヤバさに混乱しており、いまだに「ヤバい」としか言えないので、1曲ずつレビューを書いて感情を整理し、精神を安定させることにした。

 

これは、『ジャズ』全曲レビューという名の自己セラピーの記録です。

 

 

*********************

 

 

 

『ジャズ』のジャケットについて。

 

まずは『ジャズ』のジャケットについて。

 

 

f:id:madorigirl:20190602142108j:image

 

顔がないジャケ…。

しまの顔がマスキングされた肖像画

 

 

 

 

 

 

前作『平凡』のジャケはというと…

 

 

 

 

 

f:id:madorigirl:20190602142128j:image

 

 

……マネキン。

 

 

 

この流れ、しまの顔ファンとしては、もうどうしたらいいんかわからん。

 

 

ジャケについては以上。

 

 

 

 

 

 

01.でっどえんど

 

ドレスコーズの"でっどえんど"をApple Musicで

 

『ジャズ』は、「人類最後の音楽」というテーマらしい。

 

ただでさえ五月病六月病患者が多発しそうなこの時期になんという重いテーマだろうか。

 

しまいわく、人類はもうすぐ滅びる。大魔王のせいとか、核とかで一瞬で滅びるのではなく、人類はゆるやかに滅亡するらしい。

 

この時期そしてこのご時世に、このようなテーマの作品を宣伝して売るのがお仕事のレコード会社の人は本当に大変だと思う。

 

このテーマや特に1曲目に流れてくる “でっどえんど” を聴くと普通はドン引くと思う。

 

フアンは(ちょっと、しまどうしちゃったの???)てなると思う。

 

 

しかし、このテーマを聞いたときも、1曲目の “でっどえんど” も、私はヒジョーに(わかる。)と思ってしまった。

 

だって、世の中がいい方向に向かっているとはまったく思えんし、どっちかと言うと衰退してると思うし、

企業や組織の考え方とかずーーーっと昔の古いまま引きずってるし、政治とかオリンピックとか万博とか、いろいろ普通に考えて無理やろなって思うこととか、まとまらない議論とか、「気合い」だとか「がんばればできる」だとか「みんなでひとつになって」とか根性論でどうにかしようとしてるのとか見てたら、もう末期やなて思うし、できないことはしなくていいのに、無理しなくていいのにっていつも思うし、

 

 

f:id:madorigirl:20190602142323j:image

 

↑ こういうのとか見ると、

 

もう、無理するのやめよ?

 

て言いたくなるし、見ていられない……。

 

私も人類はもうすぐ滅亡すると思う。

 

 

 

 

でもしまが作った「人類最後の音楽」はとても美しい

 

 

 

私は『ジャズ』を、令和をむかえた朝、飛行機のなかではじめて聴いた。

 

雲の上でこの曲を再生したとき、最初の1小節を聴いただけで、これはとんでもなく素晴らしいアルバムだと勘付いたし、照喜名俊成さんのユーフォ二アムが本当に素晴らしい。

 

中低音の音域のメロディラインをこんなに美しく、贅沢に奏でられている音楽を、ポップスではもちろん、他のジャンルの音楽でも、私は聴いたことがない。

 

 

 

この世のものとは思えないこの美しい音楽が、人類最後の音楽なのか。

 

 

この美しい音楽がどうやって生まれたのだろうか。

 

 

どうやったらこんな美しい音楽が作れるのだろうか。

 

 

そう考えながら、『ジャズ』を何度も聴いては、レコーディング中に書かれたドレスコーズマガジンの特集「志磨によるレコーディング日誌。」や、参加ミュージシャンの方々の日記で、このアルバムが録音された日を読み返してはまた『ジャズ』を聴いて…という日々を繰り返した1ヶ月だった。

 

 

 

f:id:madorigirl:20190602202156j:image

2019年2月2日 | Toshinori Terukina's Web Site

↑ 照喜名さんがレコーディングに参加された日の日記。

 

ドレスコーズのレコーディングを楽しんでいただけて、しかも完成をたのしみにしてくださっていたなんて、とてもうれしくなる。(←誰?)

 

 

 

※ 以下6月2日(日)追記

 

Twitter をひらくと、ツアータイトルと、メンバーが発表されていた。

 

 

twitter.com

 

 

『THE END OF THE WORLD PARTY TOUR』

 世界の終わりのパーティーが、いよいよ始まる。

 

 

 

hyperurl.co

 

 

 

  

私のィヨコハマ物語 第4話『思い出のスター・ダスト』

 

 

 

 

 

 

 

ィヨコハマといえば…

 

 

 

 

 

ニューグランドホテル。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

Bar Star Dust

 

 

f:id:madorigirl:20190217194201j:image

 

 

はじめてスターダストを訪れたのは、

TRIBECKER 初ワンマンの夜のこと。

 

スターダストのことは、イタツイ(Bar 涙のイタリアンツイスト)で、たしかジュンくんに、

「米軍基地の手前にあって、おっきいジュークボックスがあるよ。」

とおしえてもらったんだったと思う。

 

(イタツイについてはこちらのブログをドウゾ。↓)

madorigirl.hatenablog.com

 

 

 

 

 

TRIBECER の初ワンマンライブと打ち上げが終わり、Dragon Club を出ると、

大通りに出て、タクシーを拾った。

 

5人だったので、2台ひろうつもりだったけど、

止まったタクシーが、運よくちょうど5人乗りの中型車。

 

 

トラックみたいに、運転手の横に2人座るスタイル。

私はモチロン前に乗車。トラックより車高が低い。

 

夜のィヨコハマをタクシーで10分くらい走ると、暗い埠頭に到着した。

 

 

とても静かだ。

 

 

f:id:madorigirl:20190303135250j:image

 

少し離れたところに煉瓦造りの倉庫が立ち並んでいるが、月曜の深夜ということもあり、誰もいない。

 

 

 

 

 

そこにポツン……とスターダストは、

米軍ノースドッグの手前にたたずんでる。

 

 

f:id:madorigirl:20190217212340j:image

 

橋の向こうはアメリカ。

 

 

 

 

ネオンの看板も、

 

 

 

私を60年代のアメリカにタイムスリップしたような気分にさせる。

 

f:id:madorigirl:20190316175034j:image

 

 

 

もう、とにかく最高なので、

言葉より写真を載せよう。

 

 

 

言葉より側にいて 笑顔より抱きしめて

 

 

 

 

……とは、私が好きな歌詞の1フレーズ。

TRIBECKERの “ひまわり” 。(作詞:スミトさん)

 


f:id:madorigirl:20190316184759j:image
f:id:madorigirl:20190316184754j:image
f:id:madorigirl:20190316170139j:image

 

 

 

 「100円で3曲聴けるから。」とおしえてもらった

スターダストのおっきなジュークボックス。

 

f:id:madorigirl:20190316185244j:image

f:id:madorigirl:20190318125549j:image

 

誰にもDJの座を譲らず(←若気の至り)、

 

100円入れて3曲選んで、カウンターでお酒を飲みながら聴いて

 

……を何度も繰り返す。

 

 

f:id:madorigirl:20190331234012j:image

 

 

何度か繰り返して、気が済んだところで、

 

  

 

私はトイレウォッチャーなので、ほろ酔いでスターダストのトイレをチェック。

 

 

私は、中学の修学旅行記全編にわたってトイレについてしか書かなくて、担任とクラスメイトをドン引きさせたぐらいのトイレウォッチャー。

 

 

 

スターダストのトイレは、

 

 

すごく古くて寒くて(←ほめてる)、

 

 

トレインスポッティングに出てきそうな感じのいいかんじに汚いトイレで(←ほめてる)、

 

 

今時、タンクが天井直下についてて、

チェーンを引っ張って水を流すタイプで(←ほめてる)、

 

 

もちろん手洗いはこんな寒いのに水しか出ない単水栓で(←ほめてる)、

 

 

 

すごく私の好みだ。

 

 

 

 

 

ほろ酔いトイレウォッチャーの私は、

 

 

 

そんな好みのトイレで、

 

 

 

ほろ酔いのため、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬ボで買ったばかりのフィルムカメラを便器に水没させてしまった。

 

 

 

 

 

12月に冬のボーナスで、

じぶんにご褒美に買ったカメラ。

 

 

 

 

3ヶ月しか一緒に過ごせなかったね。(水没させたから。)

 

 

 

そのカメラで撮った写真を載せたブログ。↓

madorigirl.hatenablog.com

(リンク2回目)

 

 

 

 

お酒のせいだ… と、

 

 

9年ぐらいずっと悔やんでいた。

 

 

 

 

 

でもそれはお酒のせいではなく、

悪いのは私だった。

 

 

 

やっとそれがわかったのは去年のこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOKI◯(←あまり伏字になっていない)の記者会見で、松岡くんがおしえてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一気に酔いがさめて、トイレから戻った。

 

 

 

 

 

こんなときは、永ちゃんになぐさめてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

ジュークボックスで、

その夜3度目の矢沢永吉 “時間よ止まれ” 。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

時間を止めるんじゃなくて、

 

 

 

 

カメラ水没する前に時間を戻してほしいねん、永ちゃん……(泣)

 

 

 

涙が止まらない…

 

 

 

 

(“くちづけが止まらない” という名曲も永ちゃんにはあるよ。)

 

 

 

 

そして、時間も止まらず

スターダスト閉店の午前2時。

 

マスターに電話でタクシーを呼んでもらう。

 

 

さよなら、またねスターダスト。

 

 

 

*********************

 

 

 

タクシーでニューグランドホテルに戻った午前2時半。

 

 

他のホテルに泊まるおにーさんおねーさんたちには、ニューグランドホテルの前でおやすみなさいを言って(まだ寝ないけど)、

 

 

我々は部屋には戻らず、

真夜中のニューグランドホテルの

本館ロビーを探検。

 

f:id:madorigirl:20190331233939j:image
f:id:madorigirl:20190331233935j:image

ビビりながら、外からのネオンと月あかりだけをたよりに

真夜中の本館ロビーを散策して、

気が済んだところでいったん部屋に戻る。

 

 

 

しかし、我々はまだまだ眠るワケがない。

 

 

一瞬部屋に戻ったが、そのあとまた、エントランスにとまるタクシーに乗り、ニューグランドホテルを出る。

 

 

どうやら、ホンモクというところに行くらしいが、

ホンモクとはなんなのか、私はさっぱりわからぬまま、

タクシーは、真夜中のィヨコハマを走る。

 

 

 

 

 

本牧(ホンモク)ってこーいうとこ。(←雑。)↓

ja.wikipedia.org

 

 

 

タクシーで、まるでアメリカ西海岸のような街並みの(行ったことないけど)広い直線道路を走っていると、

「O.K. スーパー」というスーパーの前でタクシーは止まった。

 

 

TRIBECKER のファーストは『O.K. WOMAN』。

f:id:madorigirl:20190331234058j:image

 

 

 

 

車を降りると、これまたアメリカンなダイナーが目の前に…… 

 

f:id:madorigirl:20190316225252j:image
f:id:madorigirl:20190316225249j:image

(写真:Googleより転載)

 

 

 

 

 

これはもしかして……

 

 

 

SKA-9 の Chibow さんがオーナーで、

CKB のメンバーもよく来るというウワサの Boogie Cafe(ブギー・カフェ)ではないのか……

 

 

 

 

あこがれのお店にいきなり連れてこられて、

 

異国の街並みで、

(となり畳屋さんだけど)

 

 

かなり動揺。

 

 

夢か現実かわからなくなる。

(↑ねむくなってきた。)

 

 

 

 

 

 

 

 

心の準備をする間もなく、おねーさんたちの後をついて行き、

取手がハイセンスな扉をあけると……

f:id:madorigirl:20190319122838j:image

(↑ハイセンスな取手。画質…)

 

 

 

 

そこは、完全に カ🇺🇸

 

 

 

さんざん遊びすぎてねむくて、

さすがにもう飲めなくて、

ハンバーガーとコーラだったけど、

ここのハンバーガーが、めちゃくちゃ美味しかったのはおぼえている。

さすがアメリカ🇺🇸。

 

 

 

 

 

ニューグランドホテルに戻ってきたのが、

午前6時前。

 

さすがに、もう本当におやすみなさいの時間。

 

一晩の間にこの部屋から、

何度もおねーさんたちと一緒に出かけて、

いろんなところに行って、また戻ってきて

 

外国のおっきなマンションに(←豪華なマンションだな)一緒に住んでるみたいな、不思議な気分。

 

 

部屋に戻って、窓から眺めたィヨコハマ港は、もうほんのり朝焼けに包まれていた。

 

おやすみ、私のィヨコハマ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日我々は、

ブギー・カフェでおしえてもらった中華街の景徳鎮にランチに向かう。

 

とても美味しい麻婆豆腐があると聞いて。

 

 

 

 

ところが、景徳鎮とは四川料理のお店。

 

 

 

 

 

 

辛い。

 

 

 

f:id:madorigirl:20190331234121j:image

 

 

 

“からい” と “つらい” はどっちも「辛い」と書くことについて、日本語にしてはめずらしく、雑な漢字だなあと前々から思っていたが、

そのときばかりは両方の意味を感じて、

妙に納得がいった。

 

 

 

「辛いよ? 辛いけど、美味しいよ?」

 

と、おねーさんたち。

 

 

度を超えた辛さの裏に、

様々な風味が隠れているのはわかる。

山椒とか。(←山椒しかわかっていない。)

 

出されたごはんを残すことに抵抗がある私は、

生まれてはじめて、外食で完食できなかったことを悔やんでいる。

自分で注文したくせに完食できなかったことを悔やんでいる。

 

 

TRIBECER のワンマンではじめて訪れた大好きな街、ィヨコハマ。

 

あれから10年。

 

そのあと何度か大好きな街、ィヨコハマを訪れたが、

 

 

 

あれ以来、景徳鎮には近づいていない。

 

f:id:madorigirl:20190321135241j:image

 

 

 

(おしまい。)